作曲家のはかない夢

私はこの世の中に飽きている。何もかもが騒がしくて、同じようで、美しくない。だから私は音楽を聴く。音楽は私に夢のような世界を聞かせてくれる。音楽の中では、私は自由に旅したり、感動したり、魂を震わせたりできる。音楽の中では、私は自分ではない誰かになれる。音楽は私の現実逃避の手段だ。

 

でも私は音楽だけでは満足できない。音楽は他人の作ったメロディであって、私のメロディではない。私は自分のメロディを作りたい。自分の音で、自分の思いを表現したい。それが私の本当の思考力だと思う。自分の音で作ることで、自分の心を知り、自分の世界を創り出すことができる。

 

だから私は作曲家になった。私は自分の夢のような世界を作って、人々に聴かせた。人々は私の音楽に感動したり、驚いたり、楽しんだりした。私は人々に現実逃避を提供した。でも私はそれで満足していなかった。私は人々に現実逃避をさせることで、現実世界を忘れさせてしまったのではないかと思った。私は人々に夢を聞かせることで、自分の思考力を奪ってしまったのではないかと思った。

 

私はこの世の中に飽きている。何もかもが騒がしくて、同じようで、美しくない。だから私は音楽を作る。音楽は私に夢のような世界を創り出させてくれる。音楽は私の思考力の証明だ。