男にとって結婚は1億円の価値があるのか

僕は生涯独身を貫くつもりだ。これまで幾度となく彼女に結婚を迫られたことがある。そもそも結婚する気がないのだが、いつも彼女が30歳を過ぎたあたりで結婚の話を持ち出される。 どんなに僕に尽くしてくれても、答えはいつもノーだった。正直、結婚するメリットを感じられない。僕は自分の生き方を貫きたい。自分の人生は自分で意思決定をする事にとことんこだわりたい。 結婚すると、全て運命共同体である妻にお伺いを立てないといけない。財布も全て管理されて、小遣い制で月3万円とかで給料から9割天引きされる。

僕はもう10年以上独り暮らしをしているので、誰かがいないと寂しいなど感じない。家に帰って無音だと、逆に安らぐくらいだ。外で散々人間関係に気を遣い、家でも家族に気を遣う。 自分の居場所もなく、テレビを消すだけで言い回しを考えないといけない。こんな生活をしたくない。

昔は人生の良き理解者がいるといいなと思ったが、今はその必要性を感じない。いたとしても友達レベルで十分だ。

そもそも恋愛は諸刃の剣だ。巷に恋愛のドラマが溢れているように、本能的に異性を求めて、心が不安定になりがちだ。だから上手くいっている時は良いが、気持ちがズレ始めると、嘘みたいに冷めきった関係になってしあう。 釈迦が悟るために、家族を捨てたことにはかなり共感できる。結局人は利己的な生き物なので、家族であろうと、自分が一番だ。だから、距離が近すぎて、自分を保てなくなり、心が乱れる要因になる。

異性といえども、恋愛感情を刺激するより、共通の目的に向かうパートナー的な関係が長く続く秘訣だと思う。人間誰しも放っておいてほしい時や、自分を見つめ直したい時がある。そういった時間を奪われると、自分を保てなくなる。

男が結婚して家族を養うには1億円以上投資する必要がある。それだけの価値があると感じるならば、それは本当の愛なのだろう。 結婚は勢いでするものではない。相手が自分以上に大切だと感じるのは大前提だ。究極の奉仕活動だと思う。